5S 最終報告 - ストアを潰せ-

2021年10月から2022年3月までの半年間、ハリマ産業は商工組合中央金庫と中小企業基盤整備機構の支援を受け、5Sの専門家である我妻隆吉先生のご指導のもと悲願の「5S」にチャレンジいたしました。本号では総括をお届けしたいと思います。

3月23日、ハリマ産業の会議室にて5S活動の最終報告会が行われました。スタートは工場内を全員で歩き、ビフォーアフターを確認しました。目に見えて無駄なものが減り、工場内の見通しが良くなったことは共通した感想であったと思います。その後は会議室にて各社員から成果報告がありましたが、その殆どが「5Sによって生産性が上がる実感を得た」というものでした。常に何かを探していたり、必要なものがすぐ近くになかったりと、これまでは無駄な動きというものが一日の中に沢山あったように思いますが、これを減らすことによって「建具1本」が仕上がるのにかかる時間がだいぶ変わってきました。人間が無駄な動きをしている間、ものは当然に「ストア状態」となりますから、片付けること、整理することは、間違いなく会社の利益になることなのだと実感いたしました。

また、思考順序についても整理できてきたように思います。今回の取り組みで改善したことの1つに、「事務所と工場の間の伝票渡しのストア」というものがあります。事務所で作成される製作伝票(建具の製造に必要な指示書)を工場に持っていくという、一見簡単なタスクなのですが、実際にその作業を行う担当者を決めようと思うと難航します。一体誰の仕事なのか?そうした問いにアドバイザーから思考の整理方法という形で答えを頂きました。結論、工場にプリンターを設置することで解決します。しかし、製作伝票には印刷後に手で補記する必要があるもの(伝票の項目にない情報)があります。これは残念ながら現在の伝票作成システムの仕様ではどうすることもできません。すると、 「事務所と工場の間の伝票渡しのストア」を潰すには、プリンター設置と、伝票作成システムの改修が必要であるということで一旦決着します。システムの改修には時間も費用もかかるため、落としどころとしては補記が不要な伝票だけ工場のプリンターに出力し、少しでも早く製作伝票を工場に渡すようにするというところでしょうか。単純に聞こえますが現場にとっては大きな負担でしたので、一歩前進です。今後は「越境」という課題もあります。会社全体を良くしていくためには、ときに他人のテリトリーにも踏む込んでいく必要があり、これは衝突を生むかも知れません。このような時、思考順序の整理は重要なのだと思います。

工場からの変革は、もしかしたら創業以来のことなのかも知れません。ハリマ産業では5Sが会社の文化となるように引き続き活動を続けていきたいと考えております。関係者の皆様には心より感謝申し上げます。今後ともハリマ産業へのご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

2022年 ハリマニュース第17号 5S最終報告

Fatal error: Uncaught Error: Call to undefined function set_post_views() in /home/partners-top/harimasangyou-news.com/public_html/wp-content/themes/the-thor-child/single.php:659 Stack trace: #0 /home/partners-top/harimasangyou-news.com/public_html/wp-includes/template-loader.php(106): include() #1 /home/partners-top/harimasangyou-news.com/public_html/wp-blog-header.php(19): require_once('/home/partners-...') #2 /home/partners-top/harimasangyou-news.com/public_html/index.php(17): require('/home/partners-...') #3 {main} thrown in /home/partners-top/harimasangyou-news.com/public_html/wp-content/themes/the-thor-child/single.php on line 659