襖紙『富嶽三十六景』

2021年 ハリマニュース第13号 しずか第6集

2021年3月、ベストセラー見本帳『しずか』の
最新版(第6集)が発売になりました! 

ポテンシャルが高い見本帳として、ハリマ産業では多くのお客様に『しずか』をお勧めして参りました。売れ筋からモダンまでと装いは幅広く、無駄のないラインナップです。この度のリニューアルは、ライバルである見本帳(『山水』『凛』『ながしま』『角兵衛』『景勝』)のそれぞれの長所に対抗するような内容になっております。特に『山水(ルノン株式会社)』の「ディズニー柄」に対抗する「冨嶽三十六景」は、ふすま屋として感動を覚えるものです。

『しずか第6集』に収録されている「冨嶽三十六景」は、日本を代表する江戸時代の浮世絵師「葛飾北斎」の作品を襖紙にアレンジしたものです。実は、冨嶽三十六景を襖紙にした商品というのはこれまでにもあったのですが、どの商品にも問題がありました。ここでは2つの目立った問題点をご紹介いたします。1つは印刷技術の未熟さによる「にじみ」の問題です。紙を張るために塗布した水で色柄がにじんでしまうことが多々ありました。そしてもう1つは「絵の縦横比率が合わない」という問題です。冨嶽三十六景は横長、襖は縦長です。襖に張るにはそもそも「高さが足りない」という問題です。
今回ご紹介する「冨嶽三十六景」は、この2つの問題を見事にクリアしております。

「にじみ」の問題は『しずか』の発行元である株式会社菊池襖紙工場が襖紙印刷のトップメーカーであるので、印刷技術には心配がありません。品質的な問題はクリアです。続いて縦横比率の問題ですが、この解決方法には目を見張るものがありますので詳しくご紹介いたします。

冨嶽三十六景「凱風快晴」は図1のように横長で、襖は縦長型が一般的です。単純に貼り付けただけですと図2のようになってしまいます。富士の配置バランスを取ろうとすると上も下も絵が足りないという感じです。また、襖を取り囲む「縁(ふち)」に絵の端が隠れてしまうという問題もあります。

こうした問題に「絵を描き足す」という王道の解決方法で挑んだのがこの「襖紙 冨嶽三十六景」です。多くの商品が絵を縦に引っ張るなどの荒技でお手軽解決している中、菊池襖紙工場は原作の冨嶽三十六景の良さを壊さずに襖紙として完成させることを選びました。プロ根性を感じます。
ご興味がおありでしたら、是非、商品ホームページをご覧になってください。ご質問やご依頼はハリマ産業までお気軽にお問い合わせください!

襖紙 見本帳『しずか 第6集』
発行元:株式会社菊池襖紙工場 利久事業部
収録数:33 点、冨嶽三十六景12点


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