ハリマとコンピューターシステムの歩み

今から15年前(平成16年)、ハリマ産業は第4世代となる基幹システムを導入しました。企画から丸二年の歳月を要し、莫大な費用を投じてようやく完成したこのシステムは、パッケージソフトの改良に留まっていたこれまでのシステムとは比べ物にならない充実した内容となりました。見積からアフターメンテナンスまでの全業務を支える、ハリマ産業の屋台骨です。特徴として、ハリマ産業では伝票管理を徹底していることが挙げられます。口頭やメモ程度の連絡で済ませてしまう業界の空気に強い違和感を感じた先代社長のこだわりです。銀行出身の血が騒いだのでしょうか。ハリマ産業は最後発のふすま屋として独自の進化を遂げ、独自の戦略でお客様の信頼を勝ち取ってきました。システムはハリマ産業そのもの。コンピューターシステムと共に歩んだ「50年」です。

しかしながら、この自慢(笑)のコンピューターシステムを皆様にお見せ出来る機会が中々なく、残念に思っております。ときには顧客の変化、ときには技術の進歩、ときには働き方や人の変化が会社にも変化を求めます。コンピューターシステムで会社が変わるのか、会社が変わったから新しいシステムが必要なのか、それとも未来を模索するための仮説として投資するのがシステムなのか、はっきりとは答えられませんが、ハリマ産業のコンピューターシステムは紛れもなく、「今」のハリマ産業そのものなのです。

2020年、お陰様でハリマ産業は創業50周年を迎えます。今後とも皆様のお役に立てるよう、そして1本でも多くの襖を未来に遺せるよう、努力を惜しまぬ所存です。