2021年10月から2022年3月までの半年間、ハリマ産業は商工組合中央金庫と中小企業基盤整備機構の支援を受け、5Sの専門家である我妻隆吉先生のご指導のもと「5S」にチャレンジいたしました。ハリマ産業では半年間の総括後も我妻隆吉先生と共に5Sを継続することになり、2022年9月、ついに悲願の「レイアウト変更」を行う運びとなりました。前号に引き続き、レポートをお届けしたいと思います。
工場長を中心に、製造スケジュールの調整を行いながらのレイアウト変更がスタートしました。機械の移動、電気・水回りなどの設備工事は順番を間違えるとスケジュールに大きな影響がでるので、その段取りはとても重要なものでした。とりわけ時間と手間を要したのが機械類の分解でした。大きな機械の幾つかはそのままではエレベーターに載らないことが判明し、再組立てを考慮しながらの分解作業となりました。経験者がほぼいない状況でしたので、筆者としては「専門業者に頼んでは…?」と思ったりしたのですが、見事に分解、移動、再組立をやってのけたのでした。ふすま屋、おそるべし!
前号でレイアウト変更にかかる費用の見積もりをご紹介しました。
5Sによって発生した大量の鉄くず売却など、思いもよらない援護 射撃がありましたのでご報告させていただきます。
社員の頑張りによって大幅に費用削減できたことは言うまでもありませんが、5Sによって発生した鉄くずの買取価格高騰にも助けられました。ゴミだけで59万円も売り上げたわけですから、多くの無駄が社内に隠れているのだといよいよ実感したのでした。5S開始時の大掃除で廃棄した紙クズと今回の鉄くずを合わせた総量はなんと20t超!我妻先生にはその後も週1ペースでの会議、社長や専務との面談など、社全体の意識改革に尽力頂いております。工場1階や事務所、作業員一人ひとりの持ち場管理、IT活用まで、やることはまだ沢山残っています。折を見て、またレポートさせて頂きます。